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江戸郊外はシカだらけ

  • yutakashi-gel
  • 2016年8月5日
  • 読了時間: 1分

江戸東京博物館に行った。

私は博物館が苦手だ。見学中に倒れたことが2度ある。山で倒れたことは1度もないが。じっくり見学出来てよかったと思ったことも1度もない。

大妖怪展という特別展をやっていた。妖怪ウォッチの人気にあやかって一儲けしようと企んだ博物館の思惑通り、夏休みの子供たち、それと外人で盛況だった。

まあ妖怪とは言っても、絵になったものたちはどれも愛嬌がある。それにくらべて、私たちの職場にいた妖怪こそ本物だった。

さて、右の写真は常設展の江戸名所図会。二双の屏風に描かれたもので1650年ごろのものらしい。その中の板橋にシカに群れが描かれていた。板橋は石神井川が貫流して、結構起伏の多い地形だが、山というほどではない。東京でも足立とならんで最後まで開発が遅れた田舎だったが、それでもこんなにたくさんのシカがいたとは信じられない。

本来こうして里近くにふつうにみられる動物だったのだから、当時の人はうまくつきあっていたのだろう。その後の人口の爆発的増加でみんな食われちまったんだろうが、この絵を見ると今の山村にシカがあふれかえっているのも、特段不思議なことではないと思えてくる。

野生動物とうまくつきあい、その加害も減らす方法はあるはずだ。

 
 
 

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